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皆さん、新年度を迎えていかがでしょうか?1年生の皆さん、入学おめでとうございます。また、今年も国家試験100%合格と聞きました。本当に良かったですね。
さて、今回のCSU便りは、僕のシドニーでの体験を話します。4月10日〜15日の間、僕はシドニーへ行ってきました。と言っても遊びに行ったわけではありません。シドニーにあるクリニックを2か所訪問してきました。実際、バサーストからシドニーへ電車行く場合、約3時間半かかります。10,15日は殆ど電車の旅で、実質は11日〜14日がシドニーのクリニック訪問でした。
まず、4 月 11、12日は、ALBION STREET CENTREという所で、ASK 2Day Seminar-An Introduction to HIV/AIDS for Health Care Workersというセミナーに出席してきました。HIV/AIDSの基本的なことから、HIVポジティブの方からの体験談、サポートやカウンセリング方法、薬物常用者とHIVについて、行動のアセスメント、栄養とHIV/AIDS、HIV/AIDSと緩和ケア、感染コントロールについてと、2日間に渡り、講義がありました。参加者は看護師、栄養士、理学療法士、作業療法士、などなど様々な方が見えました。今回参加された方は皆、HIV/AIDS患者さんと関わっているため確実な知識を持ちたいということで参加されてました。それだけ、身近な問題なんだと感じました。講義の中で驚いたことは、ドラッグの講義で、ここのクリニックでは、薬物常用者の方にシリンジとシリンジホルダー(使った後、そのホルダーに入れると2度と出せない仕組みになってます。)、酒精綿、綿花、スプーン、蒸留水、駆血帯を無料で渡すサービスがあるそうです。決して、薬物使用を勧めているのではなく、そう簡単に止められないからせめて清潔に使用し、感染予防に努めて欲しいということでした。このサービスは、このクリニックが政府機関であり、場所・方法もきちんと決められたうえで実施されているもので、個人が道で渡したりすれば捕まってしまいます。それだけ厳しい中で管理していると感じました。また、薬物使用が大きな問題となってるとも感じました。
13日は、そこのクリニックで見学をさせて貰いました。様々な利用者の方々がみえて、色々な話を聞く事が出来ました。実際にAIDS患者さんともお話させていただきました。とても明るく、最後には「大学大変だろうけど、頑張って!」と逆に励まされました。他には、心配でたまらないと言う方もいましたし、自分の身と、パートナーの身を守らないといけないと言って、定期的に検診にみえる方もいました。その日の大半をマギーという看護師さんと一緒に過ごしました。彼女は最初病院で勤務していたそうですが、8年程前、 AIDS患者さんと出会ったそうです。それから、予防に力を注ぎたいという事で、ここのクリニックで働き出したみたいです。一人の方にじっくり時間を掛けて、悩みを聞き、アドバイスをしたりしてました。ここのクリニックでは、コンドーム等を無料で渡しています。それだけ、国をあげて予防に力を注いでいるのだな〜と思いました。また、毎年2月か3月には、Mardigrasと呼ばれる同性愛者の祭りがあります。そこで、ここのスタッフはこのお祭りに参加し、 HIV/AIDS予防のキャンペーンをするそうです。ひとつのHealth Promotionの形ですね。
14 日は、St. Vincent's HospitalのCommunity Health Serviceと言うところに行ってきました。そこは、多くのセクションに分かれており、僕はその中のPrimary Care TeamといわれるチームのHIV/AIDSナースと行動を共にしました。この日は、患者さんの家を5ヶ所訪問してきました。ある方には、ちゃんと薬を飲んでいるのか?と確認するくらいだったり、ドレッシング交換があったり、患者さんの話を聞いたりしていました。一人の患者さんは、食道がんもあり、麻薬にて疼痛コントロールしていました。その家に行く前には、ナースからもうターミナルの時期と聞いていたので、大変悪い状況なんだと想像していたら、訪問時、昼ごはんを作っていました。行った日は丁度調子がよく、疼痛もコントロールできていると言っていました。この日は、昼からスタッフ会議があったため、見学は午前中でしたが、実際家に訪問し、患者さんと関わることが出来たのは大きな収穫と考えます。
4日間を通し、ここに書ききれない程の体験をしてきました。印象に残った言葉は、昔はオーストラリアでもHIV/AIDSの患者さんに対して差別や偏見があったそうです。でも、HIV/AIDSの患者さんは何も特別ではないという事。つまり、ガンの患者さん、糖尿病の患者さんと変らない。ただ、病名が違うだけ。皆それぞれ病気に対して同じように悩みを持っている。だから、我々医療従事者は確実な知識を持ち、自ら差別、偏見をなくし、その知識を一般の人々にも分けていけば差別、偏見も無くなっていくと思う、と言っていました。僕自身、今までHIV/AIDS患者さん、また、同性愛の方と出会ったことが無く、最初はどう接したらと不安がありましたが、この言葉と、実際に患者さんと関わってみたら、これまで日本でやってきた事と何も変らず接する事が出来ました。良い経験が出来たと思います。
最後に、今回も色々な写真を掲載したいと思います。が、HIV/AIDSのクリニックと言う事で、クリニックの内部などは、写真に収める事が出来ませんでした。看護師のマギーとロバートの写真と、クリニックで頂いたものを掲載します。





主に食事に関して書いてあります。(食物繊維をしっかりとろう。ミルク製品は健康な歯や骨を作ります。など)エイズ患者さんは食欲不振や下痢の問題もあるため、こういったメッセージで表現してあります。
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