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オーストラリア留学便り

オーストラリア留学便り Vol.8

  • 2008.12.9
  • 長久保 玉江
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CSU Vol.8 写真

みなさんお久しぶりです、いかがお過ごしでしょうか。日本はだんだん寒くなり、雪も降り本格的な冬が近づいているようですね。Australiaはここ最近ずっと雲がかかっていて、なかなか太陽が顔を出してくれない状態でしたが、今日は久々の晴天です。もう夏間近でバサーストの町はクリスマスカラー一色です。 実は私たち先月引越しをしました。私達以外の学生達は先月から3ヶ月のlong holidayに入りました。学校の規則なのですが、前住んでいたMTGという寮は学校からちょっと離れていて生徒の安全を守るためlong holidayには閉鎖され、学校に1番近い寮に集められる事になっています。なので、私達は学校から歩いて5分くらいのHargravesという寮に引越ししてきました。今の寮には人数は多くありませんが実習や仕事がある人、international studentsで国に帰らない人など様々な人が集まっています。

さて、今回の本題は臨床実習です。私達は11月24日から2週間St.Vincent's Health & Community Serviceで実習させていただきました。実習に入る前、Chris先生がSt.Vincent's Hospitalへ連れて行ってくださり、一緒に挨拶をしてくださいました。Australiaで初めての実習だったので病院に入る前はとても緊張していましたが、実習指導者のHelenさんをはじめ病院のstaffの方々は優しい方ばかりで、丁寧に看護を教えてくださいました。それにChris先生が予め私達の話をしていてくださったのでとても実習がやりやすかったです。St.Vincent's Health & Community Serviceは一般病棟、手術室、Community Serviceとして訪問看護があります。また、この病院はカソリック病院なので小さいですけどチャペルもあります。私達は先程述べた3つの部署、病棟、手術室、訪問看護で実習させていただきました。

病棟では朝7時から夜勤の看護師から受け継ぎをし、7時半からバイタル測定・観察、与薬、それから患者さんの食事で、8時半からシャワー介助、リネン交換をし、患者さんはMorning teaの時間でみなさんに飲み物とおやつが配られます。10時くらいから看護師さんもMorning teaの休憩をとります。その後、シャワー介助やリネン交換の続きをし、必要な患者さんにはバイタル測定・観察や傷の処置などのケアをします。それから、ケアプランをチェックしたりカルテに記録を書き、お昼ご飯になります。昼食後は患者さんをベットに戻し、患者さんがゆっくり休めるようにします。患者さんのケアが終わった後、患者さんにはAfternoon teaとして飲み物とおやつが配られます。看護師は記録を書いて3時半に勤務終了です。私達は3時で終了しました。看護師が書く記録はProgress noteというところに、行った看護や患者さんの様態を書き込むんですが、医者や理学療法士など他の医療職者も同じProgress noteに書き込みます。また、実習生は学年によってできることは違いますが、1人の看護師として働いている看護師と同じことを実習ですることができます。例えば、バイタル測定はもちろん、注射や入院時のアナムネをとったり、カルテに記録したりします。

手術室は前手術室(Pre-Ope)、手術室(Theatre)、回復室(Recovery)の3つから成り立っていています。手術は入院して手術をする方法とDay surgeryと言って日帰りで手術をする方法の2つがあります。入院して手術をする方法は病棟で手術の前処置がされるので、そのまま手術室に入ります。手術が終わったらRecovery室でバイタル測定などをし、落ち着いたら病棟に戻ります。日帰り手術は大腸や胃の内視鏡、白内障手術など日帰りでできるもので、まずPre-ope室で病衣に着替えオペの前処置をします。私がPre-opeで実習させていただいた時は白内障のオペだったので瞳孔を散大させるための点眼をさせてもらいました。手術を終えてからRecovery室へ行きバイタルを測り問題がなければ第2ステージへ行き、椅子に座っていただき様子をみます。第2ステージでは飲み物とサンドイッチ、クッキーが出されます。帰っても大丈夫だと看護師が判断したら、注意事項などを説明し退院となります。また、Recoveryの看護師は前日に日帰り手術をした全ての患者さんに電話をし、「調子はいいか」「変わった事はないか」という確認をとっていました。オペ室は木沢記念病院のように陽圧になっていなかったし、設備も古いままでしたが、清潔操作やガーゼ・器具カウントなど基本は同じでした。塚原さんが入ったオペでは音楽が流れて楽しそうにオペをしていたそうです。私も見てみたかったです。

訪問看護では6つの地域に別れそれぞれ10人くらいのお宅に訪問します。利用者は皮膚癌で傷の処置が必要だったり、糖尿病で血糖コントロールが必要な人、1人暮らしの高齢者で点眼が必要な人、躁鬱病がある方でオペ後の観察が必要な人、薬の管理が必要な人など様々な理由で利用されていました。また、自宅だけでなく、デイサービスへ行き患者さんの傷の処置をしていました。デイサービスでは高齢者の方達だけでなく、若い方で精神障害者や身体障害者などの方も見え、日本では見られない環境だったので驚きました。また、訪問看護を受けるのを辞めるのは看護師が大丈夫だと判断し患者に勧め、同意を得てから、その患者の担当医に「○○さんは辞めました」と理由もつけてFaxを送っていました。 どの部署も日本で学んできた看護と似ていましたがAustraliaの看護師は自分達の腰をすごく大切にしていると感じたし、看護師の存在というか権限は大きいものだと感じました。それに、患者さんの持っている力を最大限に活かし時間がかかってでも患者さん自身の力で移動やシャワーをしていました。入院期間を短くして在宅に帰れるように、在宅で生活が維持できるように患者さんの力を発揮し、維持する関わりは、患者さん自身の自信やQOLの向上に繋がることを改めて感じさせられました。

長々と書き綴ってしまいましたが、読んでくださりありがとうございます。日本ではこれからの季節、インフルエンザなどの風邪が流行しますね。くれぐれもお身体には気をつけてくださいね。

写真はSt.Vincent's hospitalの病室とベット脇に貼ってある患者さんのチャートです。そのチャートには患者さんの名前、担当医、日付(毎日日付を書き変える)、食事形態、移動手段、視力・聴力障害はないかが書き記されています。その患者の担当ではなくてもそのチャートを見ればどう介助、対応をすればいいのかが分かるようになっています。もう1枚は椅子に座っている患者さんを立ち上がらせ移動させるリフトです。

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